敏感な方へ――人の苦悩を請け負わない

今日はHSP/HSSや、共感力が高く目に見えない気に敏感な性質だと自覚している方にあてて書きます。

あの~、いま敏感な方は結構つらいと思うのです。

この間、京王線の事件もあったけど、世の中が荒れたり不安定になると、感受力が高いタイプはつらいよね。空気の中の不安度、恐怖度が上がるし、攻撃的な気も増えてくるじゃない?

なので、こういう時期――今年の年末~来春まではますます――は、徹底的に自分軸になって、自分と人の境界線をしっかり引くことが大事です。

もう……なんか……この世界にうんざりだなぁ……と感じている方、その「うんざり」は誰のもの?

それは「あなた」のものではないかもしれないですよ。あなたがほかの人の苦悩を感じ取っているから、そう思うのかもしれない。

「あれ?さっきまで気分が良かったのに、急に気分が落ちた。どんよりした」などと、自分の気が変わったのに気づいたら、すぐ「この”どんより”(不安感、恐怖感、ガックリ感etc)は私のもの?それとも誰かのもの?」と、自分のハートに問いかけるクセをつけましょう。

これを続けていくと、直感的に「自分のじゃない。さっき会った○○さんのだ」とか「誰のか分からないけど、自分のではないな」と分かるようになります。

(もちろん、自分のものの場合もあります)

そして、自分のものではないと分かったら、

「私が知らないうちに受け取ってしまった他の人のネガティブなエネルギーを、すべてその人に返します」と意図しながら、大きく息を吐き出し、ネガティブなエネルギーが息に乗って「その人(その人たち)」の元に戻っていくのをイメージ。

エネルギーは意図によって動くので、これだけで「返せ」ます。すっきりしたなら、やっぱりさっき感じた不快感はあなたのものではなかったということです。

HSPとか、敏感な人の高い共感力は、人のネガティブなエネルギーをお掃除するために備わっているわけではなく、豊かな感受性をアーティスティックに発揮したり、共感と思いやりのコミュニケーションを広めたり、動物や植物や姿の見えない存在とも会話できることを知らせたりするために備わっているのだと思うのね。

だから、知らず知らずのうちに他人の苦悩を請け負って、消耗してしまわないように気を付けましょう。

ネガティブな感情は自分で受け止めて、自覚して手放せば、平和的に消えてゆくのだけど、そういう発想がなくて、外に吐き出す人もいるでしょう?

それってまさに「地の時代のやり方」なんだけど、風の時代は「自分の出したエネルギーが返ってくるだけ」なので、自分の感情を受け止める力が弱い人や、ネガティブな感情を人にぶつけて処理してきたタイプの人は、今、精神的にとても苦しいんだと思うの。

でも、誰かが代わりに苦しんで犠牲になってあげたところで、全く彼らのためにはならないので、共感して思いやるのはいいけど、苦悩を受け取るのはやめましょう。

「おっと、それ、私のではないからけっこうです」と咄嗟に思うだけでも、不要なエネルギーは跳ね返せます。エネルギーは意図で動くので。

ネガティブでもポジティブでも、エネルギーを出した本人に返してあげると、その人は自分のエネルギーがもどって来るから落ち着きます。自分と向き合わざるを得なくなるけど、少なくとも人から奪わなくてよくなるから、ちょっと落ち着く。

だから、遠慮なく不要なエネルギーはお返しして、自分のエネルギーはクリアなまま有効に使いましょう。

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