我慢してもいいことはない。我慢競争なんてやめちゃおう

一昨日、先月セッションでお会いした方からメールをいただきました。

その女性はお子さんがまだ小学生なんですけど、職場でも期待されていて、昔の猛烈サラリーマンみたいにめっちゃ働いているんです。本当に私なら1カ月で倒れるレベル。。。

家事や子育ての部分で、家族のサポートもあるそうで、恵まれているっちゃいるんですが、やはり「このところずっと仕事しかしていない」ことに対して、家族からは大ブーイング。

会社と家庭の板挟みになっていて、もっかの望みが「何もかも投げ出して十分寝たい……」。

疲れすぎていて、この会社に居続けるのと、転職or独立するのとどっちが未来があって、どういう手順で事態を改善するのがいいか……なんて考えることさえできないレベル。

チャートから見える彼女は、怒りを表現するのが苦手というか、基本的に事を荒立てるのが嫌いで、目上の人や、主張が強い人には従うタイプ。

それでもって弱音を吐かず、忍耐強いから、ますます苦難にさらされるという特徴を持っていました。

でも、このまま我慢していると、たぶん改善に向かうエネルギーも枯れ果てて、近いうちに倒れるか、鬱になるな……と思ったので、「とりあえず家族に仕事の状況を説明して、体の辛さを訴えよう。それでも”妻の義務を果たせ“とか言われるようなら、2~3日、家出してぐっすり寝よう。本気で辛い時に”べき論”で責めるような人は、家族として一緒にいる価値はないから」と、伝えました。

親の言うことに黙って従う「いい子」や優等生で来た人に多い特徴ですが、自分が体力的・精神的に限界に来ていることを、人に知られることを恐れるパターンがあります。

要求されていることをできない自分が「ダメ人間」みたいに思ってしまうんですね。(←全然ダメじゃないですよ。要求のレベルが高すぎるだけ)

だってねえ。

向き不向きもあるし、そもそも体力的な個体差もあるし、猛烈に忙しいビジネスウーマンとしての役割と、妻の役割(家事)、母親の役割……と、全部完璧にできる人なんていないでしょ?

ていうか、そんなに完璧を求めるなら「あなたがやったら?」と、ダンナさんに言っちゃうと思う、私なら。

私の知る、いわゆるバリバリ夜まで働いているビジネスウーマンのお母さんたちは、だいたい高収入なので、子供のご飯やお迎えはシッターさんに任せてます。でなきゃ、日々が回りませんと。

DMMの家事代行サービスが需要過多で中止になったそうですが、そりゃそうですよ。余裕があれば、働いてるお母さん達はみんなこういうサービスを活用して、体を休めたいでしょ。

太陽と火星が強い男性は一転集中型で方向転換は苦手。シングルタスク向きな点は否めませんし、柔軟性に富む女性の方がマルチタスクで、あれもこれも上手に回すことができるのは事実ですが、昨今の社会は女性に「千手観音化」を求めすぎ。

女性に千手観音を求めるなら、男性と時間のある高齢者が1本でも2本でも、負担を肩代わりできる「手(つまり現実的な行動・サポート)」を増やす努力をしたらいいと思うのです。

親世代の「私たちの頃はこうだったのに、あなたたちは……」という価値観の押し付けも、本当に迷惑ですよね。

時代背景が違うんだから、責めるために口を動かす元気があるなら、手を動かして手伝ってくれ!と、もう言っちゃっていいんじゃないでしょうか。

致し方なく辛い状況にいて、期待されたことが上手くできずグズグズになっている人が、どういう状況にあるのかおもんばかることもせず、ただ責めるような人たちは、ほんと家族でもパートナーでもないと思うし、子供時代の自分には怖かった親に否定されたところで、すっかり大人になった自分には痛くもかゆくもないし、何も困らない。

セッション時には最悪のシナリオも想定しながら話をしましたが、彼女の家族はそんな血も涙もない人たちではなかったようで、「(一部の家族は時間がかかりそうだけど)ダンナにはわかってもらえて、関係回復しました」とメールが来ました。良かった!

最近、働くお母さん達からの相談が多いんですけど、ほんと皆さん、なんて真面目で頑張り屋なんだ。もっと怒っていいと思いますよ。みんな忍耐力使いすぎ。

「千手観音的スーパーウーマン像」なんて幻想を被せられたら、即刻ビリビリ破いて捨てちゃえ。そんな虚像にはまろうと無理をするより、大事なのはしっかり体感できるリアルな幸せだと思うのです。

それが結果的に、謎の「我慢教」に縛られてはや幾年の男性達もラクにするんじゃないかと思います。

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