今日、ご相談にみえた方が、占星術の教科書に「霊感がある」と書かれているタイプの方でした。
その方の場合、霊感があるといっても霊が見えるとか、霊と語れるとかではなく、直感力が優れていて、人や場所の気に敏感という感じ。
「子供の頃から、この人ウソついてるってわかっちゃうタイプの子だったでしょ? 人の本心に気づいちゃうことで違和感を感じたし、いろいろツライ思いもしてきましたね」と言ったら、無言で何度もうなづく彼女。
彼女の場合は、その性質や経験を仕事に昇華できるから問題ないけど、同じタイプで生かしどころがない人はかなり苦しいと思う。
私も生まれつき人が口に出さない気持ちや、場のエネルギーが分かる方で、理屈抜きの「それは絶対ダメ or 間違いなくこれだ」という直感が働きます。
ほんと脈絡がないんだけど「絶対これだよ」はそうだから、信じてお願い!なのだ。
私も「世の中には”それ”が分かる人と、分からない人がいるんだ」と気づくまで違和感や失望、諦観を繰り返し、直感にもっともらしい説明をつけるスキル(占星術もその一つ)を磨いたので、「どうして?」と聞かれた際は相手が納得しそうなロジックを答えます。
でも、実際のところ直感はロジックを超越した揺るぎないものです。
おそらく、今日やってきた彼女も私も「エンパス」とか「HSP(超敏感人間)」といわれる類の人なんですよ。
そして、いま特に若い世代を中心に、私たちと同じタイプの人が増えてきているんだと思う。
若い子が代行を使って突然、会社を辞めてしまうのも、彼らが直感ではっきりと 「未来のなさ」を感じているからだと思うんですよね。
でも、自分の直感に気づかないくらい、直感を無視できちゃうくらい顕在意識だけで生きている人たちに、説明したところで伝わらないから「説明するだけ時間のムダ」となってしまうのでしょう。
「この世には2Gしかないと思っている人に、5Gの話をしてもムダ」みたいな感覚なんじゃないかな?
そこは簡単にあきらめないで、もうちょっと頑張って断絶している谷に橋をかけて……と思ったりしますが、まあいいや。
世の中には「見えない世界はない」を信じている人の方がまだ多いので、人や場所の気に敏感で直感力に優れている人は、まだまだ世界に違和感がありまくりかもしれないし、特に災厄のように感じるかもしれないけど、それは間違いなく「ギフト」ですよ。
来年、再来年以降はそのギフトでもって道を切り開くのがやりやすくなると思うから絶対、手放さないようにね!
私や今日の彼女と同じタイプの人は、世界に順応するために外に向けているアンテナを自分の内側に向けて、自分の魂からの声、ハイヤーセルフからの声――直感――をキャッチすることに集中するといいと思います。
周囲に張り巡らせているアンテナを上に伸ばすと「感じやすさ」が落ち着いて「直感力」が伸びていきますよ。