私が体を整えていただいているセラピストの先生方は、みな気(エネルギー)が読めて、扱える人たちです。
そういう人でそろえようと思ったわけではないんだけど、ネットで鍼灸師や整体師を探しながら「この先生いいかも!」とひらめいて行ってみると、みんなそうなんですよ。
そして、私も生まれつきエネルギーに敏感で、場のエネルギーや人の心の内が――意識を集中すると――分かるタイプ。
そのため、顕在意識と潜在意識で受け取る情報がまるで違う「言っていることと心の内が乖離している人」は、話していて疲れるから苦手です。
しかし、インタビューやカウンセリングの際にはとても便利で、相手が言いたくないことは言わせなくて済むし、話の核心にスパンと入ることもできます。
また、オファーをくださった方は一生懸命だけど、その会社にうかがった途端、寒天ゼリーのように固まって動かない空気にギョッとして「この仕事は働き損になる。引き受けちゃダメだ」と断ったら、後からその会社が倒産寸前だと分かったこともありました。
そんなわけで、このエネルギー感知力は私の宝物。
しかし、自分の能力に気づかずにいた頃は、人と話がかみ合わなくて嫌になることもたびたびでした。
自分が特別エネルギーに敏感なわけではなく、みんなも同じように目に見えないことや言葉になっていないことを、感知しているものだと思っていたのです。
それゆえに「え、なんで?その反応?」「え、どうしてこの人の言葉を信用するわけ!?」とあっけにとられ、孤独感を感じることが多かったんですよねー。
相手の本心とは違う…けど本人もそのズレに気づいてない発言を「もしかして大喜利?その心は?」と、返答に窮したり(笑)。
この間、鍼灸の先生に「先生は生まれつき(エネルギーが)分かるんでしょ?」と聞いたら、
「そうなんですけど、つい数年前まで私、これが普通だと思ってて、みんなもそうだと思ってたんですよ」と。
「私もそうです。だから周りと噛み合わなかったんだーと、40代になってから気づきました」と返したら、先生は「一緒です。私たち気づくの遅いですね」と失笑。
思いがけず「仲間」に出会えて嬉しかったし、トホホなカミングアウトもできて(?)楽しかったです。
このエネルギーの感知力は時と場合に応じてOFFにできないと、感受しなくていいことまで感じちゃったりして、もろ刃の刃な面もあります。
その先生もおっしゃっていましたが、私も日々エネルギーを整え、意識的にON、OFFを切り替えるようにしてから、ようやく能力が自分の味方になった気がします。
しかし、最近はカウンセリングにいらっしゃる方の中にも「実はエネルギー分かるでしょ?」って方が増えてきたし、若い世代を中心に、確実に見えない世界への扉は開いてきている感じ。
今春も地球に流れ込んでくるエネルギーが明らかに変わったし、これから自分に必要な情報をキャッチできる人はどんどん増えていくんじゃないかな。
「なんかいい感じ」「なんか嫌な気がする」という直感を無視しないで、その「何となくな感覚」に従っていると、どんどん感知できる能力は花開いていくみたいですよ。