自分がなれるのは「自分自身」だけ。「怪物」にはつかまるな!

異動、転職シーズンのせいか、仕事に関するご相談が増えてきました。

そこでちょっと気になったことを……。

あの~「引き寄せの法則」は正しく使えば“自己実現への近道”ですが、自分の本質と違うものになろうとすれば、苦悩は深まるだけです。

私たちがなれるのは「自分の人生の設計図」に存在するものだけ。

無意識のうちに「誰かの憧れ」や「誰かの望み」を取り込んでしまって、それを生きようとすれば、上手くいかないし苦しくなります。

私も20代後半までは両親が望んでいた「枠」に自分を合わせて頑張っていて、体調も絶不調でしたが、会社をやめて独立してから、ウレタンマットのごとくジワジワと「元の形」に戻っていって、いまはとてもラクちん♪

無理して合わない生き方をしていた昔の自分に「そのままの自分でいいんだよ。無理すんな!」と、言ってあげたいくらいです。

幸せに生きるためには、自分をまるっと全部認めて、自分に徹すること。それだけだ!(笑)。

いろんな方のチャートを読み、話を聞いていると、ほんとにそう思います。

 

ところで、私には「ブレイクしたい。成功者になりたい。有名になりたい」という気持ちがすんごく強い知り合いがいました。

でも、その人のチャートは、自分が楽しめる範囲で働ければいい。責任とか背負いたくない。遊ぶほうが好き…という人物像が現れていました。

そんなこというと怒りそうだし、詳細なセッションを頼まれたわけではないので黙っていましたが、本来その人は一生、子供の感性を持ち続ける、良く言えばアーティスティク、悪く言えばいつまでも子供なタイプ。

お絵かきに没頭する子供のように、個人的な興味の範疇、すなわち自分の世界が全てで、自己に対する厳しさや社会人意識は少なめな人だったのです。

チャート上に表れたその人の「世俗的な観点で到達できうる最高地点」は、楽しみながらできることで1歩ずつ達成感を得て、世間にしっかり「自分の椅子」を置くこと。

趣味的な仕事が向いているし、社会貢献欲とか社会的責任を担う意欲も薄いチャートだったので、なんでそんなに成功欲&自己顕示欲に囚われているのかなあと、不思議でした。

やはり、世の中で大きく認められる人は、社会的影響力から生じる責任やプレッシャーを背負いつつ、他人の勝手な期待には振り回されない強さを併せ持っています。

目立つところにいると風圧は強くなる。

器の大きさと、抱えきれないものは受け流す軸の強さ、その両面があってはじめてバランスが取れるのでしょう。

だから、その知人などは、どこで吹き込まれたのか分からない謎な成功欲など捨てて、恵まれた境遇を利用して気楽にやる方が、魂の自己実現は早まると思うんですよね。

成功している人や著名人への嫉妬心や足を引っ張りたい欲(?)、他人を利用したい欲が激しすぎて、私はとても関わっていけませんでしたが、いま思い出しても、あの人は「怪物」に取り憑かれてたわー。あれはしんどい。

ま、本人の自由だから知らんけど。

みなさん「怪物」は自分ではないものになろうと必死な人、依存心が強い人を狙うみたいですよ。

新年度、新学期が始まる節目の春だからこそ、お気をつけくださいね。

私も地に足をつけていこうっと。

© 2017‐2024 KAORU.