尊重こそ愛ー支配的な愛の終焉

明日はもう3月。2月は短いですね。

2月中は、自主独立マインドをたぎらせた牡羊座の火星・天王星コンジャンクション(重なる、という意味)があり、それに前後して愛の星・金星は山羊座の土星、冥王星とコンタクト。

そして2月末から3月頭にかけて、山羊座・金星と牡羊座・天王星が厳しい角度を取ります。

この一連の流れは「個の尊重・自由」がテーマで、「個人の自由を認めない愛(という名の支配)」「尊敬・尊重なき管理や経済活動の終焉」の終焉を意味します。

そんな1ヶ月間だったため、社会的な動きもありましたし、個人的に去就や離別があった人も多いと思います。

いま、全世界的に、自分のために誰か or 何かを利用する……という20世紀には普通に行われていたことが、通用しなくなっていっていて、

利用したい側が、相手に首輪をつけようとしても、フックがダメになっていて引っかからないんですね。

「それは愛ではない」ということが、はっきり見えるから、いままで引っかかってくれた人も引っかからなくなっているんです。

「愛」と言いつつ、実はそれ「自己愛」だよね?って事例は、今もたくさんあります。

例えばこの間、新卒で大企業に入り、既に高い地位についているお父さんから「名もなきベンチャー1社に受かったところで、就活をやめた息子を大企業に入れるにはどうしたら?」というご相談がありましたが、

チャートに現れた答えは「どうする必要もなくて、ただ息子の選択を尊重すればいい」でした。

ご両親のチャートはとても昭和的で、やはり「大企業で勤め上げる夫と支える妻…の生き方で大正解!」なんですけど、息子さんは

ご両親からするとほぼ異星人(笑)。

おそらくベンチャー企業で仕事のやり方を学んで、人脈を作ったら、自分で起業して、信頼できる仲間(海外の人も)とゆるくつながって仕事していくよ〜……というタイプ。

常に未来志向で働き方も幸せの価値観も、ご両親とは180度違うのです。

自分を生かせる道がちゃんと分かっている頼もしい息子さんだと思いました。

その彼に対して「ベンチャーなんて不安定だ。大企業に入れ」と強いるのは、エネルギーの観点でいうと、厳密には愛ではありません。

むしろ、年功序列の終身雇用制や、嫌なことがあっても大企業で勤め上げてこそ、安定した幸せな人生が送れる……という価値観が崩れつつあるから不安を感じていて、息子に同じ道を歩んでもらって安心したいご両親のエゴだと思います。

……という話をしたら、お父さんも心の底では気づいていたのでしょうね。
「確かに年々、組織にとりこまれて従順になっていく若い部下たちより、うちの息子の方が頼もしい感じはする」と苦笑していました(笑)。

お父さんよりお母さんの方が大企業志向が強いようでしたが、こういう独立心が強くて、自分の進むべき道を分かっているタイプの子供さんに「あなたのためを思って言ってるのよ!」なんてしつこくすると、

子供は「それは愛ではなく、ただの押しつけ。自分が安心したいだけだろ」と、すぐに気づいて反発されるか、離れていってしまうと思います。

もう「愛という名のコントロール」は見透かされるし、効かない時代になったのですよ。

本当の愛は「尊重」です。
1にも、2にも尊重。その子の、その人の選択を尊重して、信頼して見守る。

尊重した結果、子供が転んでも、それはその子の学び。
親の支配下で何も学ばないまま年をとってしまうことこそ人生の損失で、エネルギーあふれる若いうちの失敗はもれなく学びになりますから、ぜんぜん心配はいらないと思うのです。

理解不能な異星人的子供が心配…というお母さん方からのご相談もときどきありますが、子供たちは親世代とは異なるOSを持って生まれてきているので、心配ご無用。

心配するより彼らの生命力と可能性を信じてあげて欲しいと思います。

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