自分の人生は自分のもの――支配されやすい方へ

今期のドラマで『獣になれない私たち』という新垣結衣さん主演のドラマがありましたが、どなたか見ていた方、いらっしゃいますか?

私は、部下に無茶ぶりするだけでフォロー無し、自分の感情の制御ができなくてイライラをまき散らす社長(主人公の晶が勤めている会社の)と、それにうろたえるばかりの主人公&同僚たちにやきもきしてしまい、ストーリーを追う気が喪失。最初の2話と最後の1話だけみました。晶ちゃん、よくやったぞ(笑)。

同じようにやきもきしていた人は多いみたいですが、こういうドラマが登場するってことは「パワハラvs耐える人々」という構図が、現代日本ではよくあることだからかもしれませんね。

実際、そういうお悩みを抱えていらっしゃる方のご相談もよくあります。

人を人とも思わず、相手を意のままに動かしたい暴君タイプ・支配者タイプの人は、自分が「支配しやすい人」をターゲットにします。

だいたいターゲットになるのは気が優しくて、思いやりがあり、自己犠牲精神が強くて、自己肯定感は低い人。ちょっとばかり自己が揺らぎがちな人です。

この組み合わせはピッチャーとキャッチャーのごとく絶妙な凹凸になっていて、関係が固定化しやすい。

そして、支配されている方が潰れるか、離れていくか、反乱を起こして関係性をひっくり返すまで、その支配は続きます。

「支配者タイプの人」も「支配されちゃう人」の方も、「支配/被支配」以外の人間関係パターンをほとんど知らないために、対等で尊重しあう関係をどうやって築いたらいいか、よく分からないのでしょう。そもそも「対等」なんてあり得ないと思ってたりもするし。

だから手持ちの、手慣れたパターンを繰り返してしまう。

また、人類は長い長い間、「支配者・権力者」が飴と鞭を使い分けて「民」を支配し、歯向かった人は酷い目にあう……という歴史を繰り返してきているので、ひどいことをされても「支配から逃れてもっと危険な目にあうよりは、今の残念な現実の方がマシ」と思いやすいのだと思います。

ま、それこそが「支配者」の思うツボなんですけどね。

冥王星が山羊座に入った2008年以降、この「支配/被支配」のパターンを止める流れが地球にやってきています。

天王星が牡羊座に入った2011年以降は「民」側の自立心、独立心が高まり、個々人が自分なりの幸せを求める動きが加速しましたし、

山羊座に土星も入った2017年の年末からは、一部の人しか幸せになれない家父長制的な「支配/被支配」の体制を壊す流れになっています。

というわけで、支配されていた人たちは、自分が陥っているパターンに気づいて、支配の鎖を外し、「自分の魂とつながってハッピーに生きる道」に方向転換するときなのですよ。全世界的に。

そこで「なんかいつも強引な人に付け入られがちだわー」って方々に推薦図書のご紹介です。(クリックでAmazonに飛びます)

大嶋信頼著『支配されちゃう人たち 親や上司の否定的な暗示から解放される超簡単テクニック』(青山ライフ出版)

同『「いつも誰かに振り回される」が一瞬で変わる方法』(すばる社)

ご自身が猛烈に支配されちゃう人だったという心理カウンセラー・大嶋先生が、そのメカニズムを解いています。

ミラーニューロンを通じて脳を支配される……という先生の説は、エネルギーの観点から見ても「That’s right!」で、よく書いてくださったなぁという感じ。

仕組みさえわかれば、支配を外すのは簡単ですから、気になった方は読んでみてください。

「支配されやすい」とか「自分が揺らぎやすい」といった自分のためにならないパターンは、過去世から持ち越したものが多いと思いますが、それはあくまで過去世の話。たとえ今生の子供時代のパターンを繰り返していたとしても、過去は過去。今はその時ではないのでね。

気がつけば背中のチャックを下ろして着ぐるみを脱ぐみたいに抜けられますから、深刻に考える必要ないですよ。

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